2014年度、自然治癒のパワーに目を向けさせた、代表的な食品。
上記ニュースの中で、ターメリック(ウコン)について詳しく調べてみました。
「ウコン」と言えば、二日酔いのときにお世話になっている人も多いだろう。また、カレーが真っ先に思い浮かぶのでは?
インド原産のショウガ科の多年草「ウコン」は、実はカレー以外にもチャーハンや炒めもの、肉料理、魚料理、スープ、お菓子やパンなどその使い道が豊富だそうだ。
何より「ウコン」には驚くべき健康効果が秘められているので、いくつか紹介します。
〇がんを予防・撃退
カレーが黄色いのはウコンの色素を使っているからだが、この黄色い色素を「クルクミン」と言う。そしてクルクミンは、がんの予防及びその治療に効果があることがわかっている。
Cancer Research UKが25人の被験者の前がん状態の細胞で実験を行ったところ、クルクミンには、前がん状態の細胞ががん化するのを防ぐ働きがあることが明らかになった。
また米ウィスコンシン大学Jeremy James Johnson氏らが行った実験では、大腸がん患者のがん細胞に化学療法と併用し、クルクミンによる治療を試したところ、化学療法単独の場合に比べ、より多くのがん細胞が死滅したという。
〇脳を健康に保つ・アルツハイマー予防
同じくウコンの成分の1つである芳香性精油(aromatic turmerone)は、脳の健康にも一役買ってくれる。
独Institute of Neuroscience and Medicineが行ったラットを使った実験では、芳香性精油を注射されたラットは神経細胞が成長したことが、スキャンの結果明らかに。
更に既に傷付き、ダメージを受けた神経細胞を修復する働きも確認され、アルツハイマー病などの治療に役立つのでは?と期待されている。
〇糖尿病予防
クルクミンには2型糖尿病の発症を遅らせる効果もあるそうだ。
タイ・シーナカリンウィロート大学のSomlak Chuengsamarn医学博士らによると、前糖尿病の被験者にクルクミンのサプリメントを摂取してもらったところ、偽薬を摂取した人に比べ、2型糖尿病の発症を遅らせることに成功したという。
〇関節痛の痛みを緩和
クルクミンの持つ抗炎症作用は関節痛の痛みにも効果がある。
変形性膝関節症の患者にターメリックエキスのカプセルを投与したところ、市販の鎮痛剤を飲んだ人に比べ痛みが和らいだことが、インドネシアのガジャ・マダ大学、Nyoman Kertia医師らの調査で明らかになっている。
以上、体の健康にはターメリックは非常に役に立つようですね。
ただし、市販の飲むウコン入り飲料には糖分が多く、ウコン自体はそんなに入っていないので、サプリメントを買ったほうがよいかもしれません。